トライアスロンでは3つの種目を行うので準備するアイテムも多くなります。
3種目の中で準備するアイテムが最も少ないのがスイムです。
必要なアイテムは練習で必要な3つのアイテム+レースで必要な2つの合計5点になります。
- スイムウェア(練習用)
- トライウェア(レース用)
- ウェットスーツ(レース用)
- スイムキャップ(練習、レース)
- ゴーグル(練習、レース)
レースの時はウェットスーツ、トライウェアなど普段の練習で使わないアイテムが必要になります。
計画的に購入しておけばレースの前に慌てることがありません。
この記事ではトライアスロンのスイムに必要なすべてのアイテムを紹介しています。
余裕を持って準備することで安心して初レースを迎えることができますよ。
スイムウェア【練習用とレース用】
レースの時もいつもの水着でいいの?
練習用とは別にレース用のウェアが必要だよ
泳ぐときのアイテムの中で初めに思い浮かぶのはスイムウェアですね。
練習の時は泳ぎやすい競泳用の水着を着用します。
レースの時は競泳水着ではなく、トライウェアという専用のウェアが必要です。
トライウェアの上には浮力のあるウェットスーツを着て泳ぎます。
トライウェアの上にウェットスーツを着るんだね
- 練習の時→スイムウェア(水着)を着用
- レースの時→トライウェア+ウェットスーツを着用
練習の時に着るスイムウェア(競泳水着)
普段行う練習の時には競泳用の水着 を着用して行います。
伸縮性が良く、塩素にも強い素材がおすすめです。
泳ぎやすいのはスパッツタイプ
男性、女性ともに人気があるのがスパッツがタイプの水着です。
膝の上まで覆うので安心感があります。
競泳用の水着は体にぴったりとフィットするので泳ぎやすいです。
女性用の水着は色や柄が豊富にありますが
黒や紺など暗い色がベースになっている水着が多いです。
機能重視なシンプルなデザインは本格的なイメージで人気があります。
スパッツタイプを選べばいいんだね
選ぶ時に注意することが1つあります。
本格的なレース用に作られたタイプを選ばないようにしましょう。
競泳の選手が着用するために作られた水着は小さめでかなりキツイです。
着脱に時間がかかり、締めつけ感が強いので長時間の練習には向いていません。
締め付け感が強く、着脱も大変なので普段の練習には向いていません。
マスターズ用の水着は女性におすすめ
競泳用水着に抵抗があるという女性でもマスターズ用に作られた水着なら抵抗なく着用できます。
マスターズ水泳大会は年齢別に競う水泳の大会で、幅広い年齢層に人気があります
生地が厚めで背中の穴も小さめに作られています。
パットを取り付けるフックがついているなど初めて競泳水着を着る人でも安心です。
おすすめのメーカー
アリーナ・スピードの2社が有名ですがミズノやアシックスも人気があります。
これらのメーカーのウェアは高品質で着用感も良いです。
かっこいい水着だとテンションが上がる!
エレッセ、リーボック、ナイキなど多くのスポーツブランドからも販売されていますが
どちらかというとフィットネス感が強い印象です。
アリーナ、スピード、ミズノ、アシックスは水泳の専門性が高くかっこよく見えます。
多くの店舗で取り扱っているので手に入りやすいのも魅力です。
かっこいいスイムウェアで泳ぎたいな
個人的にはTYRもおすすめです。
TYRは海外のメーカーですがでポップなデザインが多くあります。
トライアスロンやオープンウォーターなど海のイメージがあるブランドです。
残念なことに実店舗では取り扱っている店舗はあまり多くありません。
練習用のスイムウェアの選び方についてはこちらの記事でご覧ください。
レースの時に着るウェア【トライウェア】
トライウェアはトライアスロンのレースのときに使います。
練習用のスイムウェアとして兼用することは難しいです。
レースの時はトライウェアの上にウェットスーツを着用して泳ぎます。
スイム・バイク・ランで使うトライウェア
レースの時はスイム、バイク、ランの3種目をトライウェアのままで行います。
そのため、バイクジャージのように背中にポケットがついていたり
股の部分にあて布がついています。
3種目使えるなんてコスパがいいね
スイムウェアはトライウェアとして使える?
スイムウェアは泳ぐためだけに作られています。
トライウェアはスイムウェアの機能だけではなくバイクジャージとしても
ランニングウェアとしても着られるように作られいる点が違います。
形は似ているけど機能が違うんだね!
バイクウェアとしての機能がないのでトライウェアとして使うことは難しいです。
トライウェアのタイプ
トライウェアには袖ありと袖なし、ワンピース型とセパレート型など
があり上下一体になったワンピース型や上下セットで販売されているものをトライスーツ、
セパレート型で別々に販売されている場合は上をトライトップ、下をトライパンツと呼びます。
さまざまなタイプがあるので好みに合わせて選びます。
バイクやランの時には上半身だけ
Tシャツに着替えてる人もいるよ
袖があるとバイクやランの時に肩の日焼けが防ぐ効果が
ありますが袖がないタイプを着用している人が多い印象です。
袖ありのトライウェア+袖なしのウェットスーツを組み合わせた場合
泳いでいる時に袖が邪魔になることがあるので注意します。
おすすめのメーカー
トライウェアはZootやDESOTO、2XU(ツータイムズユー)、HUUB
などの海外ブランドが人気です。
どのメーカーも歴史がある専門メーカーで機能的に作られています。
Zootはハワイのメーカーで
色も鮮やかで着やすいよ
トライウェアは一般のスポーツ店で販売されていないので
購入はトライアスロン専門店などに限られますが
出かけることが難しい場合はネットで購入すると便利です。
トライスーツはこちらレース会場には専門店が出店
レースの時には専門店が出店するので会場で購入することもできます。
ウェアだけではなく小物類や大会限定の商品も販売されていて
実際の商品を手に取って見ることができるのが魅力です。
値引きされている商品も多いから
掘り出し物が見つかることもあるよ
レースの雰囲気もわかるので参加しようと思っているレースがあれば
下見を兼ねて出かけてみるのも良いですね。
スイムキャップ
スイムウェアの次にスイムキャップとゴーグルを準備すればすぐに練習を始めることができます。
練習の時に使うスイムキャップ
スイム練習に適しているスイムキャップの素材は2種類で
選ぶのはシリコン素材かメッシュ素材のどちらかです。
種類が少ないから簡単に
選べそうだね!
シリコン製は水に入った時に頭が冷たく感じることはありませんが
メッシュは水の温度が直接頭に伝わるので頭が冷たく感じます。
シリコンキャップの特徴
シリコンキャップはつるつるとした素材のシリコンを使用して作られていて
水を通さない特徴があります。
髪が全く濡れないというわけではないですが
メッシュ素材に比べると髪が痛みにくい特徴があり
ポップなデザインや色鮮やかなカラーも多いです。
派手なデザインのキャップで
かっこよく泳ぎたい!
競泳選手がレースで使用する硬いものは避けて、柔らかい素材のキャップを選ぶようにします。
選び方については別記事で紹介しています。
メッシュキャップの特徴
メッシュ素材のスイムキャップは水を通す網のようなメッシュ素材で作られているので
長く泳いでも頭が蒸れることはありません。
ガンガン泳ぐ人がかぶっているイメージがあるよ!
デザインはシンプルなものが多く実用的な印象で
価格は全体的にシリコン素材よりも安いことが多いです。
トライアスロンレース当日のスイムキャップ
レースの時は自分のナンバーが入ったスイムキャップを大会本部から配布されるので
レース用のスイムキャップは準備する必要はありません。
もらったキャップは後から
使えるからうれしいな。
レースでキャップを2枚かぶる場合はメッシュキャップを1枚持参します。
2枚重ねることでゴーグルが外れにくくなります。
レースでキャップを2枚かぶる時の方法
- メッシュキャップをかぶる
- ゴーグルをつける
- 大会指定のキャップをかぶる
ゴーグル
ゴーグルは練習でもレースでも必要になるアイテムで
競泳用とトライアスロン用があり、練習には競泳用を使用します。
トライアスロン用のゴーグルは必須ではなく
必要性を感じた時に購入すれば良いアイテムです。
- 練習用ゴーグル 競泳用のゴーグル。レースでも使用可
- トライアスロン用ゴーグル レースで使用。レンズが大き目で視野が広い
アリーナやスピードなどの水泳メーカー以外にも
VIEWやSWANSのようなゴーグル専門メーカーからも販売されています。
ゴーグルについての詳しい記事はこちらから
練習の時に使うゴーグル
ゴーグルに慣れるまでは、クッション付きのゴーグルの方が
長い時間つけていても痛くなりにくいのでおすすめです。
初めは付けた感じがソフトで
視野が広いゴーグルがいいよ。
競泳選手がレースに使用するゴーグルは価格も高めで
抵抗を少なくするためにクッションが付いていなかったり
締め付け感が強いこともあります。
購入のときは競泳のレース向けのゴーグル以外を選びます。
トライアスロン用ゴーグル(オープンウォーター用ゴーグル)
トライアスロン用ゴーグル(オープンウォーター用ゴーグル)は海で泳ぐのに適したゴーグルで
すがレースの時でも普段練習で使っているものを使用しても大丈夫です。
一般のゴーグルと違うところはレンズの大きさと素材の柔らかさで
ソフトなつけ心地で周囲が良く見えるように工夫されています。
なんだか遠くまで見渡せ
そうだね。
海や川を泳ぐときは、プールと違って波やうねりがあり視野が狭くなるので
トライアスロン用ゴーグルは視野を広くするための大き目のレンズがついています。
素材は柔らかいものを使っているのでレース中、顔に他の人の手が当たっても衝撃は少なくなります。
オープンウォーター:海や川を泳ぐレースのこと。オープンウォータースイムレースの略
ウェットスーツ
ウェットスーツはレースの時までに必ず準備する必要がありますが、プールで練習する時は使用しません。
ウェットスーツは厚みのある素材で作られているので海の温度が低くても冷たさを軽減し
素材自体に浮力があり表面がツルツルしているので体が浮いて泳ぎやすくなります。
また、浅瀬で岩が出ていたり危険生物に遭遇しても体を守ってくれるなど
安全にスイムを行うために役立つアイテムです。
ウェットスーツの役割 保温・体を浮かせる・体を守る
トライアスロンは自然の中で行う競技なので危険を伴いますが
ウェットスーツを着ることで安心してレースを楽しむことができます。
これを着れば初心者のぼくでも安心して泳げるね
エリートのレースでは気温によって着用するかしないか決定しますが
エイジではほとんどのレースで安全のために着用義務や着用が推奨されていて
今までに私が出たすべてのレースで着用義務がありました。
- エイジ 一般参加の人のグループ 年齢別に5歳ごとのグループに分かれる
- エリート プロ・セミプロが参加するグループ
ウェットスーツを選ぶ方法→購入かレンタルか決める
ウェットスーツは購入する以外にレンタルする方法があります。
どちらにするかを決めて、購入するのであれば選び方に進みます。
購入した場合〈価格・メリット〉
ウェットスーツは購入すると3万円くらいから販売されているので
購入して着用回数が増えれば1回あたりの単価が安くなります。
3万で購入して3年使うと考えて1年に2回レースに出ると1回あたり5,000円です。
自分のウェットを持つことでモチベーションが上がり練習でも使えるメリットがあります。
ゴルフやスノボと同じで自分のものが欲しくなるよね
3年位で買い替えが必要といわれていますが私は5年くらい着用できました。
表面にひび割れができたり色はあせてきましたが浮力には問題なかったので
劣化の進み具合には差があるようです。
レンタルした場合〈価格とメリット〉
購入以外にウェットスーツをレンタルする方法もあります
レンタルしている店舗によって金額や送料に違いがありますが
1回の使用が4,000位〜と低価格なので手軽に利用できて
自宅で保管しなくも良いというメリットがあります。
使うたびに料金を払う方法
もあるんだね。
「レースの日までに届かなかったらどうしよう」という不安はありますが
購入が間に合わない場合やとりあえず着てみたいという方におすすめです。
レンタルを行っている店舗ではオーダーのウェットスーツを
販売しているところが多く、購入前に試すのには良いシステムです。
購入をきめたら→既製品かオーダーか決める
購入する場合は次の順序で候補を絞っていきます。
オーダーする場合
オーダー品は自分の体に合わせてウェットスーツが作られるので
体に合うものを着用することができます。
オーダーする場合、通常はオーダー品を扱っている店舗に出かけて
採寸してもらって商品が完成したら郵送で届くという流れになります。
計ってもらえるのは安心だけど近くにお店がないと大変だね
現在は店舗に行かなくても指定個所を自分で採寸してオンラインで
オーダーできるところも増えています。
既製品を購入する場合
ウェットスーツはどこでも販売しているという訳ではないので商品を購入する場合
専門店に出かける必要がありますが試着用の商品をそろえているところは少ないです。
既製品を購入するのであれば多くの種類から選ぶことができるネットショッピングがおすすめで
値引きされている商品も多いので支出を抑えることができます。
既製品に決めたら→どんなスタイルにするか決める
既製品を購入すると決まれば後はどんなスタイルにするかを決めるだけです。
袖が付いている長袖のタイプにするか、袖のないタイプにするか
ワンピースにするか、セパレートにするかで選びますが
股下は短いものではなく足首まで覆うタイプ一択です。
袖ありと袖なしの違い
着脱 | 浮力 | 価格 | 保温性 | |
袖あり(長袖) | 少し大変 | ある | 袖なしより高い | ある |
袖なし(ロングジョン) | しやすい | やや劣る | 袖ありより安い | やや劣る |
袖がないタイプはロングジョンとも呼ばれます。
私は腕が動かしやすそうだったのでこのタイプを選びました。
実際に袖なしを着用した感想
- 真夏→スタート前、暑さが多少軽減される
- 寒い時期→冷たい海水が素肌に触れるのでかなり寒い
- 海にクラゲがいた時→素肌にもろに当たって気持ちわるい
- 腕が回しやすい→メーカーの人の話ではそんなに変わらないとのこと
寒い時期は水に触れる面積が広いのでかなり寒く感じるので寒さに弱い人には
袖ありタイプをおすすめします。
次にワンピースタイプとセパレートタイプの特徴を見ていきます。
ワンピースタイプとセパレートタイプの違い
着脱 | 温度調節 | 入手 | |
セパレートタイプ | しやすい | しやすい | しにくい |
ワンピースタイプ | 少し大変 | できない | しやすい |
袖なしのロングジョンと長袖のウェットの上着を組み合わせた
セパレートタイプを選べば気温に応じてスタイルを選べるので便利です。
予算と好みに合わせて選べばよいのですが、男女ともに保温性と浮力が優れている
長袖のワンピースタイプを着用している人が多いです。
海で泳ぐのに慣れていない場合は長袖の方がいいよ
暑い時期のスタート前は炎天下で厚手のコートを着るようなものなのでかなり暑く
5月のレースでは海の水がビックリするほど冷たく感じます。
ウェットスーツを暑い時期用と寒い時用を2枚準備すればいいのですが
難しい場合は気温のことも考慮してどのタイプにするか決めましょう。
スイムは練習する場所が必要【プール選び】
スイムの練習のためにはアイテムを準備するだけではなく
プールなど練習する場所が必要になり、
公営のプールかスポーツクラブのプールのどちらかを使用することになります。
通いやすくて自分のモチベーションが上がるプールが見つかるといいですね。
最近は1週間に2回は通うようにしているよ
プールの選び方については別記事で紹介しています。
あると便利な3つのアイテム【プルブイ・セーム・ポーチなど】
スイム練習はスイムウェアとゴーグル、スイムキャップがあれば
すぐに行うことが出来ますがそれ以外にも
プールに通う時にあると良いアイテムがあります。
プルブイを使うとウェットスーツで泳ぐ感覚が分かるよ
中でもプルブイはトライアスロンのスイム練習で
使った方が良い練習補助具です。
プルブイ
プルブイはトライアスロンのスイム練習に役立つおすすめのアイテムです。
プルブイを使って練習することで体が浮く姿勢を保ちながら
効率よく手で水を後方に送って進むことができるので
ウェットスーツを着て泳ぐ感覚がつかめます。
だんだんうまく泳げるようになってきたよ
プルブイの詳しい記事はこちらから
メッシュバッグ・スイムポーチ・速乾性のあるタオル・セーム・
練習では使用しませんがプールに通う時に濡れた身体を拭いたり
濡れたスイムウェアやゴーグルを持ち帰る時に役に立つアイテムがあります。
アイテム名 | 使用方法 |
---|---|
スイムポーチ | ビニール製のバッグ。キャップやゴーグルを入れる |
メッシュのバッグ | プールの行き帰りに使用する大きい目のバッグ |
マイクロファイバーのバスタオル | 吸湿速乾性の生地でできた薄手の大判のタオル |
セーム | スポンジ製の小型のタオル。絞って繰り返し使用 |
ポーチの代わりにビニール袋、バッグはリュックなど普段使っているものが
あれば初めはそれらを使っても大丈夫ですが
専用のアイテムだと水に濡れる心配がないので安心です。
帰る時にバッグが水浸しになったことがあるよ
マイクロファイバータオルやセームは普通のタオルで代用できますが
水を含んだタオルは重くなるので持ち帰るのが大変です。
また、連日プールに通うのであればなかなか乾かないので
ある程度枚数が必要になります。
便利なアイテムを使うことで快適にプール通いができます。
詳しい内容はこちらから
まとめ
トライアスロンのスイムで必要なアイテムをまとめました。
上の画像はトライアスロンのスイムスタートの前の様子で
スタートの場所にいることはそれだけで完走に値するといわれます。
体調を整えて、アイテムをしっかりと準備してスタート地点に立ちたいですね。
気持ち良くスタートできますように!
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